クーデター

5/20
前へ
/635ページ
次へ
フォードは黒い服に身を包むと腰に剣をさし、手には拳銃を持って城の長い廊下を疾走する。 あの後、チシャ達と別れたフォードは自分の娘を逃がすために走っていた。 「にしても、敵が多いじゃない?」 目の前に現れた城の兵士、今は敵の兵士に蹴りを入れる。 「まだまだ、腕は鈍ってないみたいね」 得意げに笑うとフォードはまた走る。 しばらく走るうちに娘の部屋の扉が見えた。 フォードは走って来た勢いで扉に体当たりをして部屋に突っ込んだ。 「は、母上!?」 そう言うのはフォードとチシャの娘、リゼル。 リゼルは飛び込んで来た母を見て驚く。
/635ページ

最初のコメントを投稿しよう!

270人が本棚に入れています
本棚に追加