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「じゃーん」
「えええ!高そう!だれからもろたやつなん?」
「森さん」
「それぜーったい高級やん!うわ、もったいなあ!なんで光一にやんねん!飲まんの知ってるやろうに!んははっ」
「たまにはいいでしょみたいな感じにもらったんですー。もったいないとか俺に失礼やろ!ええがいな!王子にワイン、ぴったりやろが!うひゃひゃひゃっ」
「それネタやん、完全に!あかん、ようわからんけどめっちゃおもろい!あはははっ!」
俺達はなんでもないようなことにも大笑いをした。
ただ楽しいだけだった。
「オープナーどこやったっけな?あーここや。あとグラス…。うわ、埃かぶっとる」
「このコップでええやん」
「それでいっかー。よいしょと。あんまコルク抜くの得意やない…上手くいくか…よっ!おぉ抜けた」
「はよつげー」
「お客様、ガラが悪うございます」
「敬語おかしいやろっ。んふふ」
「はいつげた。ではかんぱーい」
「かんぱあい。コップでワインとか色気なーい!ふふっ」
「お前がコップでええ言うんたんやんけ!あっうまい」
「ん、ほんまやあ。あんまりワイン好きくないけど、これはおいしい」
さすがいいワインというだけあって、本当においしくて、俺たちにしてはかなり早いペースで飲み進めた。
あっという間にそれぞれ最後の一杯になってしまった。
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