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自宅の前へとたどり着いた京一はある異変に気づいた、
「何で家の電気が付いてるんだ?」
京一の両親は二人とも事故死している唯一の肉親は実の兄である宮原鎮(みやはらしず)だけである鎮は京一が小学生の時に失踪しており、事実上京一は小学生から一人暮らしをしてきた。
「付けたまま出てきたか?」
京一は頭に疑問を持ちつつとりあえず家のドアを開けた、
「っよ京一」
そこには数年ぶりになる兄がいた、
「………兄貴」
京一は、突然の鎮の帰宅に驚きを隠せずに入れなかった、
「……ずいぶん成長したな」
「今さら兄貴面してんじゃねぇ」
今まで帰らずにいた鎮に京一は、怒りを隠せずに殴りかかった、
(ぱしっ
京一の拳は鎮に軽々と止められてしまった、
「久しぶり帰ってきたお兄様にいきなり殴りかかる何てひどいなぁ」
ふざけた口調の鎮は相変わらず顔を崩す事無く笑顔のままだ。
「安心しろ明日には俺はまた消える」
「…何でだよ」
「………仕事だ」
その言葉で京一は自分の通帳から金が減らない事を思い出したむしろ一月経つ事に増えていた、
「今まで俺の通帳に金を入れてたのは兄貴か?」
「俺以外に誰がいる?とりあえず中に入れよ」
鎮の言葉にしたがい京一は玄関からリビングへと向かった、
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