奇跡

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「総理殺害及び魔術師殺害で…」 「フッ…笑わせる、貴様らに俺を?」 時雨は蔑む様に嘲笑う、確かに実力差は遺憾ともしがたいものがある、だがさがる訳には行かない。 「そんな事やってみなくては解りません…」 「はっ、言う様になったな、あの時とは違うか、南雲雪乃!」 口元には今まで以上の笑みが張り付き、異様さを倍増させる。 だが雪乃と呼ばれた少女に怯む様子は無く、怒りに満ちた表情をさらに険しくし。 「私は、もう一歩だって前に進めない!お前がお前がぁぁぁ!」 怨嗟にも似た怒声。 時雨同様、手に持っていた日本刀を構える雪乃、もう止める事は出来ない。 「わぁぁぁ!」 耳をつんざく咆哮、戦いが幕をあげる。
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