奇跡

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「行って!」 押し返された衝撃を利用して後方へ飛びのき、周囲に野球ボール程の炎を数個展開、着地と同時に発動。 無軌道な放物線を描き目標へ。 「何だこれは、健一郎におよばんぞ!」 鼻で笑い手をかざす、すると正面に紅いカーテンの様なモノが展開、襲い来る攻撃を防ぐ。 ドン、ドドン! 阻まれた攻撃は、シールドに直撃すると爆煙をあげ消滅、熱波と煙、すえた臭いが辺りに立ち込める。 「雪乃、まだ解らないみたいだな!」 「解りたくもありません!」 煙が立ち込め両者の視界を遮る。 が、雪乃だけは時雨を確認するかの様に移動を続ける。 まだ学生なのだろう、砂埃にまみれたセーラー服を身に纏い雪乃は疾駆する。
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