4人が本棚に入れています
本棚に追加
「行って!」
押し返された衝撃を利用して後方へ飛びのき、周囲に野球ボール程の炎を数個展開、着地と同時に発動。
無軌道な放物線を描き目標へ。
「何だこれは、健一郎におよばんぞ!」
鼻で笑い手をかざす、すると正面に紅いカーテンの様なモノが展開、襲い来る攻撃を防ぐ。
ドン、ドドン!
阻まれた攻撃は、シールドに直撃すると爆煙をあげ消滅、熱波と煙、すえた臭いが辺りに立ち込める。
「雪乃、まだ解らないみたいだな!」
「解りたくもありません!」
煙が立ち込め両者の視界を遮る。
が、雪乃だけは時雨を確認するかの様に移動を続ける。
まだ学生なのだろう、砂埃にまみれたセーラー服を身に纏い雪乃は疾駆する。
最初のコメントを投稿しよう!