奇跡

8/13
前へ
/19ページ
次へ
あの時復讐を誓った涙は… 「私は…!」 ズズゥゥン! 着弾、轟音が轟き、数十の光球が一斉に爆裂。 生半可な威力では無かった。 「ふ、ふはははは!南雲雪乃、お前の復讐心などその程度か!」 哄笑。既に相手の事など眼中には無い。 「天賦の才、健一郎と貴様は違うんだ、奴には才があった、そうあと数年で俺を越すほどのな!」 爆炎、地面から立ち上るそれは未だにその火勢を弱めることなく、周囲を焼き空気を焼く。 巻き込まれた雪乃の存在すら確認出来ない程に。 「くははは…」 止まらぬ笑い、既に周囲には数十の屍が転がっていた。
/19ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加