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すると、時雨の正面何も無い場所に空間の歪みが出現、みるみる内に渦を描き始める。
「俺は証明する、時間を跳躍し俺の正しさを!そうだ、俺を駒扱いした政府の奴らを!」
憎悪の篭った怒声、喉が潰れるかと思う程の声量、だが時雨は声を出しつづける。
「そうだ、俺は正しい、俺の偉業をアイツらは認めようともせずに、嫉妬の対象とし、中央から遠ざけた!」
空間の渦はその間も更に拡大を続ける。
「だからこそ俺は変える、俺が神となりすべてを、この時間跳躍の禁呪で!」
大気が震え、周囲が異様な程に緊張する。
時雨が言っている魔術が今まさに完成しようとしている。
「さぁ開け門よ!」
渦は空間をねじ曲げ、その形を門へと変えはじめる。
まだ安定していないのか、所々が映像のノイズの様になっている。
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