奇跡

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「フハハハハッ!」 狂喜、時雨の狂気は増大していく、小さくなることは無い。 が。 ドスッ…! 生身、何か柔らかいモノに突き刺さる感触が時雨を貫く。 「コフッ…」 喉の奥、逆流する熱いモノ。 火が点いた様に熱くなる腹部、もう解っていた、しかしこの状況で誰が。 「……差し違えても…」 雪乃だ、焼けた制服に焼けただれた皮膚。 既に虫の息、しかし憎悪は倒れる事を許さず、最期の力で時雨を貫く。
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