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昇和世界
私は絶対に許す事なんて出来ない。
あの人の最期の言葉が、アイツを追うな、その一言であったとしても。
そして…
あの人、天草健一郎を護れなかった私にも。
力が無いから、無力な存在だから、そんなモノは全て後からつけた言い訳と同じ。
あの時、あの場所で、あの人を護れなかった私は今や存在しているかどうかすら曖昧。
後悔ならば、あの日から、夜を迎える数だけ。
涙なら、止まない雨の如く。
憎悪なら、他人が想像することすら許さない程に。
私、南雲雪乃は続けてきた。
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