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亜戯人「殺ス!!そのむかつく顔…二人並べて地獄の底へ並べてやる!!」
甲子郎「今夜はいい夜だ月が碧くてな踊ろうぜ……………アギト!!」
甲子郎と亜戯人の剣は火花を散らし、寄っては離れ、そしてまた銀色の光は交差する。
ヒラリ、ヒラリと舞い踊る。
そして甲太郎は紐で吊された橙を助けに走った。
様々な不安が頭を過ぎる中、大乱闘のこの場を走る。
土煙、血飛沫をが舞い、
その中から一人の男が甲太郎に襲い掛かる。
男「うらぁぁ!!!!」
甲太郎「邪魔だッ!!」
「バキッ!!!!」
軽く甲太郎は敵を薙ぎ倒す。
しかし橙まではまだ遠く
向かいくる敵を倒していかなくてはなかった。
前へ進む度に体には傷が増えてゆく。
それでも甲太郎は止まらなかった。
もうこれ以上、誰かを失う事は嫌だった。
甲太郎「ハァ…ハァ……この階段を上れば……」
その時だった。
誰かが戦いの途中に放った刃物が橙を吊す紐に偶然当たった。
紐は無情にも引きちぎれ、橙を支えきれずに……切れた。
橙は落下し、コンクリート目掛けて真っ逆さまに落ちてゆく。
甲太郎「っ!?間に合え…おらぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!」
「ガシャーーーーン!!!!!!!!!!!!」
甲子郎「フンガッ!!」
亜戯人「くっ……」
甲子郎と亜戯人は鍔ぜり合いをしている。
お互い限界が近い事が分かっていた。
この鍔ぜり合いは例えるならフィニッシュに入る前のギターソロ。
間合いをとり、
甲子郎は勝負をかけた。
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