操りひとがた

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操りひとがた

 月明かりに洗えば  青い街頭に ほたる ほたる  ほたほた ぽたぽた  たくさんの ともしび が  頭にほかりと落ちてくるのです  本を開くように  石畳の道がひろがって  こんなにも さむいのに  たくさんの花のかけらが  僕らの歩む道をかざるのです  僕らのあたまからは  銀の糸がゆれています  ハサミさんを呼びますから  もう迷いません 僕たちは  自分の意思で生きるのです
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