騙しほんやくき

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騙しほんやくき

 僕ら人間 数えかた ふたり  言葉 違うよ 僕らいっしょに  手にしたのは 誰かが 残した  不思議なきかい 翻訳機  頼りないこの機械で  僕らのこころ どこまでゆくの  でも ステキだね  僕らのきもちが 形になるよ  短い線の集合体が  文字となって 意味になる  だけど 心はうまく  乗っからないんだ  僕らの成した 文字の上には  ほら 笑ってよ 騙し 騙され  翻訳機は リアルな目と口ほど  こころ 伝えちゃくれないの  何に怯えているのか  それすらわからないけど  わからないってわかってるうちは  まだまだ僕ら 幸せなはずさ  だって 見つけられるんだよ  僕らを変えるための材料が  僕らのこころ変わるチャンスが!  翻訳機なんて いらない!  聞くよ 目を見つめるよ  手で示すさ ちゃんと気持ち  君に向いてる   だから不安になったりもするけれど  伝えたい気持ちが  僕の中に在り続けるなら  もう 自分で自分を  伝えるしかないんだ!  機械より何よりも  自分を表現できるのは  自分しかいないんだから
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