境界線

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境界線

今日は空が広かった 息を弾ませ坂のぼり 花が コンクリの隙間から ちらちら揺れて 光ってる どうしたって 越えられない距離 切れた息を 繋ぎたくて でも 希望したそこまで 手を繋げない 坂を歩いていくよ 息整えて コンクリに交じる かまぼこ夕焼けに さあ ドボンしなくちゃ 小石蹴飛ばし 足がもつれそうだけど また僕は走り出した 夕日の金に 今にも 押し潰された水色の その境目で 手を振るよ 誰に向けたか そんなもの 本当に自分が知っている
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