氷山の朝日

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氷山の朝日

どこまでもついてくるのは ぬくもりを求めた冷たさで 音は もう ここには追いつけない 雑音を置いて来たよ わたしも“そこ”に行くよ たかい たかい  空に近い階段の上 冷たさを拾いあげて それを背負ったわたしは 朝日を浴びて 薄黄色に色づいた雪の山を見る 何日めだろう 口から生まれた音が 泣き声になって 地面に転がった 朝日に反射したその声は 雪の白さに染みていく 誰も帰ってこなかった 全て渦巻く氷にのまれたの お伽話になる  これが今回の『私たち』    
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