テナーサックス

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チュ「ねぇ」 ユー「なに?」 チュ「いつからこんな感じで?」 ユー「んーと、話すと長いから簡単に言うと、私、随分前からテナーに苛められてたのよ。だけど何ヵ月前に事故があってね、テナーが車にひかれたの。大きな怪我はなかったんだけど、記憶消失になってたんだ。せっかくだから、苛められた分も合わせてボコボコにしたら  殴られるのに快感を覚えてドMになっちゃった。 しかもあいつ『殴られる=好き』だと思っているみたい。」  チュ「………………やっぱユーフォって天然だよね」 ユー「?まぁいいわ、しかし半径5キロって言ってもさすがに矛盾があるって気付くでしょ。離れていたらあんなことやこんなことはできないしね。」 アルト「ねぇ、兄さん、いつ打ち明けるの?記憶消失が『嘘』っていうこと。」 テナー「ああ、それはアイツがオレを認めてくれたら話すつもり。はぁ、しかし半径5キロも離れるのかぁ。しかし!これもユーフォが与えてくれた試練だ!がんばるぞぉ!!」 アルト「いや、兄さん、そんなに離れていたら一生認めてくれないよ?」 テナー「あ」
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