序章・夢

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ボソボソと話声が聞こえる… 「どこにも桃源郷はないといいます」 「白紙に返す予定です」 「お顔を。さあ、拝見させて下さい」 この台詞は何回聞いたんだろうか? 遠くで鐘が鳴ってる、 声が小さ過ぎて言ってる事が良くわからないんだが、 まぁ、こう言う内容だろ? 天国なんかどこにもない… 死んで白紙に戻ったら、 またお顔を見せて下さいね。 って話だろ? また遠くで誰かが俺を呼んでる声がする、 嗚呼、また今日生まれ落ちるのか。 世界がぐにゃりと歪む感覚と一緒に俺は浮遊感に包まれ…
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