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サンタクロースを乗せて遠ざかっていくスクーターの音が聞こえなくなってから、わたしは自分の両頬が涙で濡れていることに気づいた。
いつから泣いていたのかわからない。もしかして配達先を間違えたサンタクロースにドアを開けたときから?
尾上くんは気がつかない振りをしてくれたんだろう。
部屋に戻ったわたしは、眠気覚ましの濃いコーヒーを淹れてテレビのスイッチを点けた。
さあ、長い夜になるぞ!
尾上くんには聞きたいことがたくさんある。
最初の質問はもちろん、恋人がいるのかどうか。
いないといいなぁ。ふふっ♪
Happy Merry Christmas!
(完)
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