🎶⚠Ｓｅｃｒｅｔ⚠🎶

はじまり

ゲームが開始された。

金沢との勝負は白熱した。
いつの間にか金沢も本気になり、何度も何度もデュースの連続。

｢ケリがつかないから、この辺で引き分けな！｣

審判をしていた先輩の言葉でこの勝負は引き分けになった。

絆は舌打ちをする。
さすがテニス部のエース。簡単には勝たせてもらえなかった。

｢すごいな、お前。もちろんテニス部に入部すんだろ？｣

絆の運動能力の高さに、金沢は目を輝かせて入部を迫ってくる。

｢いいえ。私は違う所に｣

わざとニッコリ笑みを浮かべて答えていたが、額には青筋がたっていた。
もちろん、前髪で隠れていて気付かれることなどないのだが。

テニス部への勧誘を断ったのは、この種目が自分に合っていると思えないという理由。

昔、少し経験したことがあるが、自分に合っているとは到底思えなかった。

どのスポーツもある程度はこなしてしまう運動能力がある。
ならば、決めてはそのスポーツを好きか、嫌いか。
好みのみ！！