神獣界

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ラジウスの顔に、凄まじい嫌悪感が表れる。 長剣に手を伸ばす彼の動きを、澪音は見逃さなかった。 「―――『ただの長剣』でも戦えるのか。素晴らしい…」 長剣を振りかざすラジウス。 そのひと振りと共に、爆風が地を舞い澪音に襲いかかる。 次の瞬間、 なんの前触れもなく、ラジウスの体を赤い光が貫いた。 「…っ!?」 目を見開くラジウス。 同時に、放たれた爆風を切り裂くように、無数の赤い光がラジウスに降り注ぎ、貫く。 「…称賛に値する。だが、今や君はただの剣士だ。 生かしておく理由も、価値も、必要もない。」 「ラジウス!!!」 走り出す美雪。 「…叩き潰しなさい。」 間髪入れずに響き渡る、フェレナの呟き。 「―――っ!?」 硬直する美雪に覆い被さる、巨大な立方体。 辺り一面に、衝撃波が広がった。
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