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彼は歩いていた。
すると、目の前にパトカーが止まった。
「君、やらないか?」
彼は無視した。
警察がパトカーの中から言ってきたことなど無視した。
いや、無視しないといけない気がした。
「無視とは酷いねー。
でも、君のそんな所が良い!」
彼は路地裏に逃げ込み、あの警察に見付からないようにした。彼は溜息を吐いた。
「君のその色っぽい溜息も大好きだ」
あの警察が隣にいた。
彼は逃げ出した。
走って逃げた。
全速力で逃げた。
「後ろからついて来るように足音が聞こえてくるんです。
ひた…ひた…と」
あの警察も走り、彼の真横にいた。
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