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ある晩のこと・・・
1人の男は、広々とした自室で学校の課題を終わらせた。
その男の自室というのは豪邸よく見られる大きなシャンデリアみたいな電気がつり下がっている。
床には真っ黒とまではいかないが、黒いカーペットが敷かれている。
そしてホテルによくある白いベッドがおかれていて、他には生活に必要最低限のものが白黒のモノトーンになっている。
その男の名は朝霞 悠(アサカ ユウ)。
彼の部屋は、一軒家のリビングが2つ程の広さがある。
家はお城とまではいかないが、それに近いような家。
これを聞けばわかるだろうが、彼は金持ちの人に部類される。
彼の父は世界的に有名である、ホテルの社長を勤めている。
そのおかげで、広く感じる部屋は、彼を寂しいと感じさせることがある。
他に家の中にいるのは、彼のお世話係と言う名のメイドさん数名と執事の加賀一人だけ・・・母と父は仕事のために家を開けている。
そのために、彼は寂しく感じるのだ。
いくら、人が居ても接し方が普通ではない。
彼自身を見てくれないのだ。
彼はそれがどうしても嫌で、人に対してものを正直に言えない。
だから、人前で素直に寂しいと言えない。例え父と母に対しても・・・
さて、詳しいことは後にする。
その寂しさを紛らわそうと、テレビのスイッチをつけた。
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