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 ――あぁ、もう!このタクシーの運転手、もっとスピード出せよ!  イライラしながらオレはタクシーの後部座席に座ってる。  手には、ようやく買えた3本の赤いバラ。  早くしないと、『今日』が終わっちまう!!  『今日』じゃなきゃ、意味ないのに。    焦る心を抑えながら窓から外をみると、夜空にはぽっかりと浮かぶ満月が、ひっそりとオレを照らしてくれた。
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