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「カ…カイン!!どういうことじゃ!! 話が違うではないか!!」
玉座に座ってる魔王が立ち上がり、隣にいる【カイン】と言う魔物を怒鳴りつけだした。
どうやらカインも魔王同様ヒトガタ魔物のようだ。
「そなたの予定では、勇者は入ってすぐに名前と目的、そして魔王の目的を聞くはずではないか!!」
この魔王……さっきと口調も声も全く違う。
高い声、捲し立てるような話し方。
これじゃまるで子供だ……。
「申し訳ございません。
まさか私の予測が外れるとは思いませんでした……。」
こちらも若い
爽やかな口調と声
「あぁもうどうするのじゃ……せっかく決めようとしたのに台無しではないか……。」
……
私はエクスカリバーを構え、
走った!!
魔王の首目掛けて横に薙ぐ
「ひぃっ!!」
魔王の体が消える
かわされた!?
反撃に備えて一歩下がる
来るか!?
……
……嘘でしょ?
あろうことか、魔王は床に尻餅をついていた。
目には恐怖の色が写っている。
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