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僕、山仲 里志は、気付いたらプロ野球選手になっていた。
高校では、エースで毎回のように登板し、全国にもある程度名前が知られていた。
しかし、プロになってからと言うもの野球がよくわからなくなってきた
初めての一軍登板は、
9回裏、1点差で勝っている時の登板だった。
僕は、卒業までの残り少ない時期を過ごしていた。
大学からも声がかかっていたので、毎日トレーニングは、怠らなかった。
そう、あの日もトレーニングをしていた。
しかし、途中で携帯が鳴ったんだ。
「あっ!もしもし」
「広瀬だけど、山仲か?」
「そうだよ、広瀬」
「そうだよ、じゃねーよ。お前プロ行くのか?」
はっきりと追い込むように言った。
「そりゃあ、行きてーけど、どこの球団も呼んでくれねぇーだろ」
少し笑いながら言った。
「はっ?ニュース見てねーの?」
「見てねーよ。トレーニング中だよ」
そう、この次の瞬間が人生を変えたんだ。
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