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「おまえは、どうしたいんだ。」
「野球のことだよね」
僕は、一先ず尋ねた。
「そうだ。おまえが指名されたから今、話をしているんだ。」
頭が少し痛くなった。父さんと話す事なんか、最近なかったし――
「少なくとも、野球は続けたい。」
「そんな事を聞いているんじゃない。ただ、おまえはバタフライズに入団したいのか?と聞いてるんだ」
少し強い口調で言った。
「まだ、わからない。でも、入りたいって気持ちのが強い」
「じゃあ、断れ。バタフライズの方達もそんな、決断力のないやつを雇っても困るだろう。」
何も言い返す事が出来なかった。
すると、父さんは、
「決断力は、いくらあっても足りないのだからもっと自主的に成長させなさい」
と言い部屋をでて行った。
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