ごめんね

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ごめんね

妹が生まれる前、ねこが家に いたら いけない ということで しいちゃんは、父方の実家にあずけられました。 父方には、野良が 餌付けされ 沢山いたそうです。 でも、しいちゃんは家ねこ だった為、野良にいじめられたそうです。 しばらくすると、しいちゃんが行方不明になりました。 父方の実家は当時 住んでた家から、歩きや自転車では遠く 車で行く位の距離です。 私は当時5歳。 記憶は おぼろ気ですが 親と心配しながら日にちが、過ぎました。 妹も生まれ しばらくすると 汚れた ねこが 窓の外で鳴いていました。 あの光景は忘れません。 親も、あの時は、涙が出た と言います。 私も、思い出す度 涙が出ます。 しいちゃんは、預けられた日に 初めて父方の実家に行きました。 居なくなり もう帰ってこないかと 思ってました。 本能なのでしょうか? 家に帰って来てくれました。 すぐに、ご飯を あげるとガツガツ食べたそうです。 迷いながら お腹も空いていた ことでしょう しいちゃんが妹に危害をくわえる わけでもなく 反対に妹にやられ しいちゃんは我慢していた そうです。 それから、しいちゃんは、最後の日まで家で、暮らしました。
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