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会社に着いた途端、24歳の巨乳の『間宮 愛』が近づいてくる。
「チーフぅ、今晩お暇ですか?」
私は今日誕生日なんだよって叫びたくなる衝動を抑えて冷静に応える。
「何かあるの?今晩は予定が入ってるんだけど……」
何にもないよっては言えない。
取り敢えずの見栄。
まぁ、間宮が私の誕生日なんか知ってるはずがないから、見栄を張っても仕方ないんだけど。
間宮はクネクネ体を動かしながら、ネットリした口調で話し出した。
「残念ですぅ。営業の根岸さん達とお食事行こうって話しになって、是非チーフも呼んでくれないかって頼まれてたんですぅ。でも、無理だったら……また今度!」
私はちょっと口をパクパクさせてしまった。
営業の根岸くん。
彼は有名大学出身の超がつく程のエリート。
28歳で私よりちょっぴり年下ながら、ルックスよし、性格よしでおまけに仕事まで出来るパーフェクトな男性。
間宮は私にお構い無しで、ピタッとした白のスカートに、はち切れそうなお尻をプリプリ振って居なくなった。
間宮ぁ!私にはわかるんだよ。
あんたは今日が私の誕生日だってわかって言ってるんだってこと。
そして私が予定があるって応えるだろうって予測してたこと。
間宮が去り際に見せたいやらしい笑みがそれを象徴していた。
私は椅子に乱暴に腰を掛け溜め息をついた。
それにしても営業の根岸君が私と食事したがってるだなんて、こんなチャンス滅多にない。
今からでも間宮に予定変更を告げようか?
私は迷いながら仕事のスケジュールをチェックし、社内メールを送った。
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