30歳のバースディ

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私に統率力がないからこんな状態なのもわかってる。 だけど何だかイライラする。 結果悪循環となって自分に跳ね返って来るのに…… 資料とにらめっこしている私の元に、間宮が近づいてきた。 「チーフ、そんなにカリカリしないで、ランチでも行きましょうよぉ」 いろいろ鼻に障ることも多い間宮だが、一番周りを見ているのが間宮だ。 実はチームの選抜メンバーを決めるときも、一番に名前が上がっていた。 間宮が仕事に本腰を入れてくれたら素晴らしいパートナーになるのに…… 私は険しい表情を元に戻し、席を立った。 「間宮が奢ってくれるなら行く!」 「はい?……今日だけですからね」 ちょっとだけ考えて間宮は言った。 やっぱり間宮は私の誕生日だって知ってたな。 私はちょっとだけ嬉しくなって、間宮と共にランチに出た。
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