953人が本棚に入れています
本棚に追加
私に統率力がないからこんな状態なのもわかってる。
だけど何だかイライラする。
結果悪循環となって自分に跳ね返って来るのに……
資料とにらめっこしている私の元に、間宮が近づいてきた。
「チーフ、そんなにカリカリしないで、ランチでも行きましょうよぉ」
いろいろ鼻に障ることも多い間宮だが、一番周りを見ているのが間宮だ。
実はチームの選抜メンバーを決めるときも、一番に名前が上がっていた。
間宮が仕事に本腰を入れてくれたら素晴らしいパートナーになるのに……
私は険しい表情を元に戻し、席を立った。
「間宮が奢ってくれるなら行く!」
「はい?……今日だけですからね」
ちょっとだけ考えて間宮は言った。
やっぱり間宮は私の誕生日だって知ってたな。
私はちょっとだけ嬉しくなって、間宮と共にランチに出た。
最初のコメントを投稿しよう!