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まるで線香花火
落ちたら戻れなくなる
赤く燃えてパチパチと
一度揺れてしまったら
アスファルトに溶けて消える
焦がた後が
切なく残るだけ
まるで線香花火
何で
落ちたんだろう
戻れないって分かってたのに
残るのは
儚く散った笑顔
きっと気付いていた
線香花火に
火を点ける前から
なにもかも
それなのに落ちた
どうしようもない想いと
溢れそうな涙と一緒に
淡い光を燈す線香花火
思い出す
夏の匂いが記憶を
甦らせて君のこと
懐かしく心痛む
星が輝く夜空と
キラキラ光る君
まるで線香花火
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