プロローグではなく一章

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耳元で何やらけたましい音がしているが僕はそれを無視した。 30分後……… ようやく今日が始業式であること、初日から遅刻はまずいことを理解し起き上がる。 目を擦って眠気を取るとそこには床に落ちた目覚まし時計があった。 「…またか」 そうしてベッドから起き上がりキッチンへと向かった。 そう言えば自己紹介がまだたったな…… 僕は辰野 御琴(タツノ ミコト)高校一年生。 あぁ、今日から二年生だったかな。 顔は抽象的で男子とも女子とも見える…かもしれない。部活は帰宅部で成績運動性格のどれをとっても普通としか言い表せない。 そんな僕は家族と離れて一人で学生寮に住んでいる。 月の始めに仕送りが来るからそんなに苦労はしてないんだが…… 「焦げてる…」 何に向かって話していたかは忘れたけど朝食はものの見事に焦げていた。 「どうしよう」 そんな風にしているとインターホンがなった。 ドアを開けるとそこには・・・ 知らない女の子がいた。
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