忘れない

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今日 俺が一人道を歩いていた 右側からトラックがスピードを出して近付いて来ているのに気付かず、俺は下を向いて歩いていた トラックに気が付いたときにはもうトラックが近くに来ていた そのとき 誰かが俺の手を掴んで引いてくれた 俺はそのおかげで無事だった フッと引かれた方向を見てみても誰も居なかった けど…… 誰が俺を助けてくれたか直ぐに分かった あの手の感覚 あの手の柔らかさ そして……あの手の形 俺は彼女が亡くなってから何人もの人の手に触れてきた 握手したり、手を繋いだり けど彼女の手を忘れたことない それに…… 助けられるとき 手を引かれるときにその手が少し見えたんだ あの手にあったほくろの位置… 助けてくれたんだよな? ずっと…見守ってくれていたんだよな? ありがとう 気が付かないうちに俺はずっと守られてた ありがとう
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