憂い...

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デスクに座り、静寂と対峙するダンテ。 いつもならjukeboxのボタン一つで、快適な空間ができるのだが…今はバージルが眠っているので、鼻歌で我慢することにした。 ピザが届くまでの間、何をしようか考える。 「あぁ~、なに柄にもなく我慢してんだ俺…」 部屋を見回すと、ある物が目に付いた。 閻魔刀だ。 水を得た魚の様に元気になるダンテ。ソファーの横に立てかけてある閻魔刀を手に取る。 すると、激しく震える出した。 「ハッ、御主人様以外には触られたくないってか?いいねぇ、悪魔どもの血の匂いがする」 禍禍しい気を発っする閻魔刀は、ダンテの手から逃れ空中でクルクルと回転しそのまま落下して床に突き刺った。 ドスッ! 無理矢理引き抜こうとするダンテの後ろからバージルが現れ呟く。 「虐めるなよ」 「…起きてたのか、だったら遠慮はいらないな」 そう言って、閻魔刀を床から引き抜きjukebox目掛けて投げ付けた。 ヒュン… ガシャッ!!! ジジジッ…チリ…チチチチ、…~♪ 部屋に軽快なRockが流れダンテはご機嫌でソファーに寝転がる。 バージルは無言でjukeboxを貫通した閻魔刀を取り出し、ダンテの傍に歩み寄った。 「刀の扱い方を教えてやろう…」 次の瞬間、閻魔刀は見事にダンテの腹を貫通していた。 「グハッ」 「こうやるんだ、分かったか?」 ダンテの口元を伝う血をぺろりと舐め、美味しそうに微笑むバージル。その憂いに満ちた瞳にあてられ、右手でバージルの頭を掴むと無理矢理に口づけたダンテ。 ガチャ… 「ピザの配達でーす」
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