第二章 【愛欲】

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 HOTELに入ると、激しく求め合った。 何度、服が破れたか知れない。 長いキスに息が続かない。彼女の爪が背中に突き刺さる。 唇を離すと、大声と共に彼女の身体が跳ね上がる。 反動で抱きつく彼女を、更に激しく突き上げた。 やがて、糸の切れた傀儡の如く、乱れたシーツに崩れ落ちる・・・。 沈黙の中、重なり合った私を見つめる、菩薩のような目は、決して忘れることはない。
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