第三章 【失望と挫折】

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 女性に対する"愛"という感情が死んだ。  仕事に打ち込んだ。 異常な残業時間。人の嫌がる仕事を進んでやった。 自分を考えたくない。眠る前の"まどろみ"が、堪らなく嫌だった。  口をきかなくなった家族は、見合いの話ばかりを持ってくる。 私の恨みは、見合い相手の彼女たちに向いた。  寄ってくる餌は拒む理由はない。食えない餌には興味はない。 最初のデートは、紳士で過ごす。 自慢じゃないが、大概、二度目は、餌の方から連絡してくる。 二度目のデートで・・・
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