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滑り落ちる視線
見えない何かに
捕われた
風に乱れる髪
紅葉一枚舞い落ちる
あの頃と
変わらない
その背中が
今も好き
背中の顔は
あたしを見てるのに
あんたの顔は
あっちを向いたまま
腐れ縁が
雨に濡れて笑ってる
言われれば
あたしもよそを
向いてたね
その背中に
爪をたてて
新しい色を
入れてあげるよ
ほら
綺麗だよ
他の女にはわからない
あたしのつまらない色
あたしにしか見えない
紅葉
あとは雪を待つだけね
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