黒白境御伽噺話-モノクロキョウオトギバナシ-

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名前 都井松帆 年齢 16歳 身長 174cm 体重 57kg 職業 学生(兼陰陽師) 一切の記録に残ることなく、しかしその力の驚異は何百年も前からヒトからヒトへと語り継がれてきたという、伝説の家系。 「都井家」 陰陽道の基本となる霊符、五行相剋をベースに、 西洋魔術から神道まで、世に存在するあらゆる心霊術の類を結晶させた、最強の札術師の一族。 幾人ものヒトを救い、 幾人ものヒトを滅ぼし、 時には政(まつりごと)さえ影で操り、 世の運命をその力で左右させてきた存在。 一子相伝であるそれを受け継いだ末裔。都井松帆。 都井家の歴史始まって以来、最高の傑作と謳われる天賦の才を授かった青年。 父母は共に他界。 14歳という若さで都井家の当主の座に着いた松帆は、アパートの一室にて一般の学生と何ら変わりのない生活を送っていた。 極稀に、都井の名を知る一部の人間よりオカルト系の仕事依頼を受け、 アルバイト感覚でそれをこなし、16歳が手にするには多額すぎる仕事代を生活費とする。 第三者から見れば、それだけで十分に非日常的な日常生活かもしれない。 最強と名高い家系に生まれ、 更にその中で幼い頃から天才ともてはやされ、 物心付く前から数えきれない数の超常現象と対峙し、 潜った修羅場は数知れず、 若くして当主の名を継いだ男子高校生。 しかし、松帆自身には自分が特殊な人種であるという自覚は微塵も無い。 松帆にそんな冷めきった自意識を持たせていたのは、 「特殊」という言葉では括りきれない、ひとつの“存在”だった。 この世の唯一無二の“陽”。 「霊穴の姫君」の異名を持つ、ヒトを超越した人間。 “由良”。 _
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