第一話 はるか遠く

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 だって、と擽ったそうに俯いた。 「だって、僕もそう思ってたから……」  恥ずかしくなったのか、布団の中に顔を埋めてしまう。 「何考えてる?」  どうして恥ずかしいのかが、知りたかった。いつも、俺のことを考えて欲しい。そんな思いが俺にそう言わせた。 「そのときから、好きだったのかもね」
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