第二話 消えてゆく温もり

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 僕は暖かさが欲しくて、ダブルベッドで寝ている遼の横に潜り込んだ。ふと、遼が僕を呼ぶ。 「祐、一?」  起こしてしまっただろうか。なんだか気まずくなった。 「――起こしちゃった、かな」  遼の機嫌を損ねるのではないかと、急に不安になる。 「いや、起きてた。なんだ?」  傍にいたいと望むのは、罪――? 「最近、眠れないんだ……」  悪夢と恐怖が蘇る。今にも遼が別れを告げて来そうで、怖い。失いそうで、不安になる。僕は震えていた。 「祐一?」  心配そうに、遼が髪を撫でてくれる。その優しさが辛い。 「ねえ、ちょっとでいいから横で寝かせて?」  いいよ、と答えた遼の声は、どこかぎこちなく硬かった。
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