一日職業体験

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ここは実技教室 普通の教室とは異なり、まず机がない そして黒板もない 学園アミアンシャルトル、通称アミーシャはこの学園都市パノフスキーの中枢を占める総合学園だ 主に武術、神術を学ぶティエン。主に普通教育を学ぶルディのふたつの学部が存在し、アミーシャの生徒は必ずどちらかの学部へ行き、専門的に学ぶ 実技教室というのはティエンすなわち武術、神術を学ぶ生徒たちが使う教室のことである 「今日は次のクラス別対抗の剣術試合のメンバーを選考する。といってもクラスの人数的に1人しか落ちないんだけどな。」 片手に鞘をはめたままの剣を持つ教師が生徒たちに話しかける 危険が伴うティエンに所属する生徒は少ない そのためひとクラスあたりの人数はだいたい10~15人あたりが普通だった アルゴルもこの10何人のなかにいた 「頑張ろーな、アル!」 「とりあえず絶対に落ちないようにしよーぜ。」 アルゴルは周りを囲む男子たちに背中を叩かれながら、顔を曇らせた 何よりこの生徒たちをやる気ださせているのは、その後に待つ補習内容だった 「いいか、これに落ちたやつはその当日俺の娘が店番してる店の手伝いだからな。」 そんなの絶対にありえない その気持ちを胸に男女それぞれの生徒たちは剣を手にした
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