始まりは空舞うチョークと共に

4/5
前へ
/160ページ
次へ
人間は禁忌の術により創られたモノ その人間に神の聖なる力は宿らない 戦力増加にはなったが、ひとつひとつの力が弱かった そこで高位の神は、位の低い神を人間と交わらせ、神と人間のハーフを創った しかし所詮位の低い低能な神の力 呆気なく打ち消され、ただの人間にしかならなかった 次に戦争で敗れ、捕虜として連れて来られた位の高い、能力の強い神を無理矢理人間と交わらせた するとほんの少し能力の強い人間が生まれた 多少でも強い人間は、画一的な能力の人間どうしの戦いで際立つ 味をしめた神々はさらにこれを繰り返す 次第にその対象は数を増し、高位の神へと移っていく やがて人間の比率が極限に増えた そして次に起こるのが、数を増し、力を増した人間の神々に対するクーデターだった 数で圧倒的に不利な神々はその人間の反乱以降、歴史の表舞台から姿を消した――――― これが本当の歴史 今やおそらく俺以外誰も知らない、そして誰も知ることのない影の歴史 実はその歴史にも付け足すことがある 表舞台から姿を消した神々 彼らは人間の中でも最も神に近い人間を選びだし、残る全ての力を使い子孫を残した 神の力を引き継ぎし、最強の子孫 神々の一族を――――
/160ページ

最初のコメントを投稿しよう!

889人が本棚に入れています
本棚に追加