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「あいつらが言ったんだ。次は一君をやるって。一君を守りたいなら死ねって」
一君は黙って聞いていた
「死ぬのは怖いよ。でも……一君を守りたかった。一君には僕と同じ目にあって欲しくなかったんだ……」
「馬鹿野郎……」
ごめん
また僕はそう言った
一君は謝らなくていいと言った
でも僕は泣きながら謝り続けた
僕が落ち着いた後一君が話だした
「さっきな帰る時に斉藤とすれ違ったんだよ。そしたら『淳が死ぬぜ』って笑いながら言って来たんだ」
「最初は意味分からなかったけどあいつ饒舌に語りだすんだよ。それで全部分かってここまで来たってわけ」
なるほど……
そこまで僕が死ぬことが嬉しかったのか
「ただ単に自分の思い通りにいった事が気持ち良かったんじゃねえの」
とこれは一君の意見
こっちの方が正しそうだと思った
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