case3 ~いじめ~

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「なに……?」 一君が驚いた様な声を出した 「その子……自殺しようとしていた子がお前の友達だったのは知っている」 「だったら……!!」 「だから尚更なんだ!!」 一君の声を書き消す様な大声で一君のお父さんは叫んだ 「私はこの法律を作った張本人だ!! 今まで何人,何十人,何百人もの人を自殺させて来た!! お前の友達だからって特別な事出来るものか!!」 ちょっと待って…… 「この法律を『作った』?」 どういうこと? 確かこの法律は前総理大臣の独断で作られたはず…… ・・・・ ってことは…… 「まさか一君のお父さんて……」 「その通りだよ淳。俺の親父は……」 その時一君のお父さんが仮面を外した その顔は僕も知っている顔だった 「前総理大臣,五十嵐尚人なんだ」
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