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「なに……?」
一君が驚いた様な声を出した
「その子……自殺しようとしていた子がお前の友達だったのは知っている」
「だったら……!!」
「だから尚更なんだ!!」
一君の声を書き消す様な大声で一君のお父さんは叫んだ
「私はこの法律を作った張本人だ!! 今まで何人,何十人,何百人もの人を自殺させて来た!! お前の友達だからって特別な事出来るものか!!」
ちょっと待って……
「この法律を『作った』?」
どういうこと?
確かこの法律は前総理大臣の独断で作られたはず……
・・・・
ってことは……
「まさか一君のお父さんて……」
「その通りだよ淳。俺の親父は……」
その時一君のお父さんが仮面を外した
その顔は僕も知っている顔だった
「前総理大臣,五十嵐尚人なんだ」
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