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「なに……?」
これには尚人さんも一君も驚いていた
まさか僕に自分の考えを否定されるとは思ってなかったのか
そんなことはどうでもいい
「『死』が人を救う? 人の心の傷は『死』でしか治せない? そんな訳あるはずがない」
「人の心を傷つけるのは確かに人です。でもその心の傷を治せるのも人なんです」
僕は一君に救われた
一君がいるから学校が楽しくなった
学校で笑えるようになった
僕は一君という『人』に救われた
「『死』なんてただの逃げでしかない!!」
・・・・
一君も尚人さんも黙って僕の話しを聞いていた
「まぁ……今自殺しかけてた僕が何を言ってんだって感じですけど」
そう言って僕は苦笑いを浮かべた
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