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葬式が終わり,アパートの部屋に戻り礼服を脱ぎシャワーを浴びる。
シャワーを浴びながら美砂のことを思い返した。
美砂は半年前に結婚していた。
旦那さんとはとても仲が良く,はたから見ている私にもお似合いの二人だった。
その旦那さんがひと月前になくなった。
事故だった。
それから美砂は目に見えて憔悴していった。
見ている私もつらかったが毎日美砂の家を訪れた。
今美砂から目を離したら死んでしまうかもしれないと思ったからだ。
なぜなら今の日本はそれを認めてしまっているからだ。
『自殺容認法』
この法律が今の日本には存在している。
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