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美砂が死んでから私は塞ぎこんでしまった。
会社でも最低限な会話しかできない。
遊びに誘われてもすべて断った。
仕事に行き,生活用品を買い,家に帰る。
そんな生活を続けていた。
そんなつまらない日がしばらく続いたが,ある日私の生活に転機が訪れた。
「佳代合コンいかない?」
会社で仲が良い方に入る同僚から誘われた。
私は断った。
私だけ楽しい思いをしては美砂に申し訳ないと思ったからだ。
死んだ人を気遣ってもしょうがないのにね。
しかし同僚は食い下がらない。
後から聞いた話だが私があまりにも落ち込んでいたから何とかしたいと思って私を誘ったらしい。
私はよい知り合いを持ったものだと思った。
結局説き伏せられ私はいやいやながら行くことになった。
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