case3 ~いじめ~

25/44
前へ
/124ページ
次へ
空気が凍り付く いまのクラスはこういう言葉がぴったりだった そんなクラスを僕は教室の外から見ていた 「いや……だってさ」 クラスの一人がやっと口を開いた 「言ったでしょあいつは最悪なやつだって。だか……」 そいつは急に喋るのを止めてしまった 何事かとそいつが見ている方をみたら理由が分かった 一君の目だ 目が尋常じゃないくらい怖かった 「最低な奴? 最低な事してるのはお前らだろ!!」 「それは五十嵐君があいつのこと何も知らないからだよ!!」 ある一人の娘が反論した 女子の中でも僕を一番毛嫌いしていた人だった
/124ページ

最初のコメントを投稿しよう!

85人が本棚に入れています
本棚に追加