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僕がこんな目にあってる事を一君はもちろん知らない
こんな僕にも意地がある
一から十まで一君に頼る訳にはいかない
いじめの原因は結局は自分なのだ
自分が変わらなければいじめはなくならない
僕は変わってやる
絶対に負けない
とは言っても人間そう簡単に変われる訳がない
今日も黙って僕は殴られていた
「ちっ……やっぱお前気に食わないわ。こんだけやられりゃ普通はなんかするだろ」
……
僕は黙ったまま斉藤君に殴られたお腹を抑えうずくまっている
ただ顔は下げなかった
「お前のその目が気に食わねぇ!!」
そう言って僕の顔を蹴り上げた
とっさに手を出して顔を守ったが蹴りの勢いで僕は飛ばされ仰向けに倒れた
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