恋の終止符

空港にて、

　
雨は ますます激しくなってきている。風も出てきた。

ふと 彼女を見るとびしょ濡れである
慌てて雨の中を傘もささずに 駐車場に向かったのだろう
僕は 直ぐに言った
「風邪ひくから暖房を入れなさい」と
彼女は
「私は 良いですけど暑いと思いますよ」
「僕は 構わない」と暖房のスイッチをいれた

雨は ワイパーもきかない位に激しさを増してきた。

前の車は スピードを落とし走っている

彼女は言った
「多分 新幹線も止まってるかも 知れませね？
駅で聞いてみないといけませんね」と
自分の事のように 心配していた。