第1章・異世界

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1時間前―― 「さぁ~てと、今日もアホな門下生達をシバきに行くか~」 俺は、いつも通り門下生達をいじめる(もとい、鍛える)為に、家を出て道場に向かっていた。 「なんだこれ?」 その途中で、異様に光る石を見つける。 ・・ホントに石なのか微妙だが。 ガラスみたいに透き通ってた中に、赤い光が灯っている。 それが綺麗だったから、俺は拾ってポケットに入れた。 そして、いつも通り道場に着き、いつも通りドアを開け、いつも通り中に入った! そしたら、ここにいた。 ・・どういうことでしょうね? 周りは草以外何もない、とにかく広い草原だ。 どうすれば戻れるんだろうか・・・・? う~ん・・・・ まぁ、考えてても仕方ないから歩くか。 考えるのが嫌いな俺は、何でもいいからとりあえず行動を起こしたかったので歩き出す。 バカみたいに広い草原を、のんびりと歩いていると、変な塔みたいな物が見えてきた。 「お! 面白そうな・・じゃなくて人がいそうな場所み~っけ! 」 俺は早速、その塔に向かって全力で走った。 剣術の修行でかなり体力は着いてたから、この程度ではたいして疲れない。 そして、塔の目の前にたどり着く。 近くで見ると、とにかくその塔は大きかった。
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