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「魔法使いって……この世界のですか？」
「そうじゃ」
なんで、魔法使いが地球にいるんだ？
「君は、ミス・ロシェルの"祈石"を拾って、この世界に来たのだろう？」
「そ…そうなんですか！？」
祈石ってのは多分"炎祈石"のことだろう。
「なんじゃ、知らんかったのか。……あの石は魔法使いの証。……それと同時に、異世界とこの世界を移動する能力があると、伝えられとるんじゃ」
俺はあの石を拾ったせいで、この世界に来たってことか……。
「祈石には、魔法系統と同じ"火"、"風"、"雷"、"水"という種類がある。それは、持つ人の得意系統によって、決まるのじゃ」
そうなのか。
ってことは、ルピアの得意系統は、火ってことになるな。
……まぁだいたいわかってたけど。
「して本題に戻るが、その魔法使いは、四種類全ての祈石を用いて地球に移動したのじゃ」
四種類！？
……ってどういうこと？
「その魔法使いの名前は"ラミール・ル・ロシェル"……伝説であり、最強と謳われた魔法使いじゃ」
ル・ロシェル？
ルピアと同じ名前じゃねぇか！
「気づいたかね？」
俺の表情を見て悟ったようだ。
「はい……」
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